こんな講座ありました(つげ体験セミナー(草木染め))
- 更新日:2024年2月13日
- ID:13855
ソーシャルサイトへのリンクは別ウィンドウで開きます
つげ体験セミナー(草木染め)<都祁公民館:2023年11月26日(日)>
この講座は、男女相互の親睦・仲間作りによって地域の活性化をめざし、共に活動する社会づくりにつながることを目的として、植物の皮や実を使って草木染を開催しました。
皆さん自分好みにストール布を染めることができるのでしょうか。
奈良県野外活動センターの宮部先生に教えていただきます。
これまでの草木染めでは、ビワやクリなどの染液を作りました。
↓過去の草木染めの様子はこちら。
こんな講座ありました(つげ体験セミナー(草木染め))
今回は「ススキの葉」を使います。
真っ白なシルクのストールが、ススキの葉を使うと、どんな色に染まるのか楽しみです。
室内で説明を聞いた後、外に出て作業開始です。
都祁公民館には調理実習室が無いので、火や水を使う時には外で活動することがあります。
いい天気になって良かったです。
染液は、ススキの葉を小さく刻んで、30分ほど炊いて布で濾(こ)しとったものですが、時間短縮のため、あらかじめ先生が準備してくださいました。
鍋に染料を入れて、約60℃くらいに熱します。
いったん火を止めて、布を入れて箸で撹拌します。
中火で撹拌しながら布の動きを止めないように撹拌を続けます。
撹拌は、布の中にある空気を抜くためにします。
あまり速くかき混ぜず、布を団子状にせず、布が液の中に広がるように優しく動かします。
約15分ほど撹拌して、茶色い染液の中から布を取り出すと、うすい黄緑色に染まっています。
「おーッ」
参加者から感嘆の声が。
感動の始まりの予感です。
軽くしぼったら、水でサッと洗います。
よく水洗いして絞った布を媒染液に浸けます。
媒染液は、焼ミョウバンを溶かしたものを使いました。
また最初のように染料の入った鍋に入れて、弱火で加熱しながら撹拌します。
15分ほどしたら、また軽く絞って水洗いします。
染料は、染まり具合を見ながら、先生が適宜追加してくださいました。
この作業を繰り返すうちに、布の色はだんだん濃くなっていくのがわかりました。
ワクワク感が高まってきました。
濡れている時は、乾燥している時よりも少し色が濃く感じられますが、よい具合に染まってきたら染める作業が終わりです。
どの濃さで作業を終えるかは、それぞれの感性です。
自分の好みや隣の人の染まり具合を見ながらそれぞれのタイミングを計っていました。
丁寧に水洗いしたら、最後に乾燥です。
洗濯ばさみの跡が染めむらにならないように気をつけながらロープに干しました。
ズラリと並んだストールが風にたなびく様子は、映画の「幸せの黄色いハンカチ」を彷彿させました。
素敵な黄緑色のストールが完成しました。
乾燥を待つ間、質問コーナーや思い出話に花が咲きました。
以前の講座で作った作品を、今も大切に使っておられるようです。
参加者の声
- 草木染の色がやさしい色に染まるまで、何度も染色作業を行う行程は大変だけど、楽しかったです。
- 風が少し強く、コンロの火が消えそうで心配でしたが、とても素敵に仕上がり満足しました。ありがとうございました。
- 一度体験してみたかったので良かったです。お話しながら楽しくできたので良かったです。
- 初めての経験でしたが、とても楽しくさせていただきました。
- 丁寧に親切に教えていただきました。
- 素敵なストールができました。ありがとうございました。
- どんな色になるのかワクワクしながらの作業を進めました。
講座を終えて
宮部先生には、1年前クリやビワの葉を使った草木染をしていただきました。
その時は木綿製のスカーフを染めました。
私はその時作ったものを、お弁当用の風呂敷とパソコンのカバーとして使わせていただいています。
パソコンのカバーに使っている方は、当時の色合いのままですが、風呂敷として使っている方は、もう100回くらい洗濯を繰り返してきたからでしょうか、ずいぶん色あせてきました。
でも、それなりに味わいがあり、まだまだこれからも使わせていただこうと思っています。
草木染は、染料や媒染液によって、また、染料の濃さや回数によって色合いがずいぶんと変わります。
一つ一つ違う微妙な風合いが魅力で、一度やってみたい気持ちになったり、またやってみたい気持ちになるようです。
今回作られた世界に一つだけのストールを、大切にお使いいただき、お楽しみいただければ幸いです。
お問合せ
都祁公民館
住所: 〒632-0251 奈良市針町2191番地
電話: 0743-82-1362
ファックス: 0743-82-1362
電話番号のかけ間違いにご注意ください!