館長が語る(都祁公民館)
- 更新日:2022年8月17日
- ID:12189
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都祁公民館館長 田中 寿昭(たなか としあき)
楽しく豊かな自然に包まれて ~つながりを感じながら~
都祁公民館館長の田中寿昭です。
2019年度に着任し、4年目となりました。
2019年度末から新型コロナウイルス感染が拡大し、予定していた講座などが中止や延期となりました。
2020・2021年度も、スタート時には講座が開催できない状況でしたが、年度途中から定員の制限や内容の変更など新型コロナウイルス感染防止対策をとりながら、講座の開設や貸館等の運営を続けました。
そして迎えた2022年度は、人数制限や新型コロナウイルス感染防止対策をとりつつも、年度当初から貸館や計画した講座の開設ができ、感染防止対策をとりつつも、以前のように活動できていることに喜びを感じています。
2019年度の講座の様子。
先日、講座に当選された方からお電話をいただきました。
「怪我と新型コロナ感染の拡大が始まり、長い間講座に参加できなかった。怪我は治ったが、ワクチン接種していても感染が心配でなかなか申込することができなかった。久しぶりに申込して当選の連絡を受け、とてもうれしかったので電話しました。」とのことでした。
新型コロナ感染拡大防止に関しては、まだまだ油断ができない状況ですが、これまでの経験を活かしつつ、より安全で安心な運営に取り組んでいきたいと思います。
着任間もなくの頃、講座の参加者から「公民館をめざしてカーナビで来たが、公民館が道路から奥にあるので入口がわかりにくく通り過ぎてしまった。」とのお声をいただきました。建物は道路から20mほど奥にあります。
入り口付近に看板や表示はありません。
道路から見た都祁公民館の外観です。
そこで、道路に面した2階の窓に「つげ公民館」の文字を貼ることにしました。
これで、道路からもわかりやすくなったと思います。
市街地からは遠方になりますが、気をつけてお越しください。
「げ」の横の窓わくが空いたので、奈良市生涯学習財団のキャラクター「しか丸」くんの絵を貼りました。
都祁地域のゆるキャラ「つげまろ」くんのコスプレをしています。
都祁公民館の職員は「つげ丸」くんと呼んでいます。
外観は普通の公民館ですが、ちょっとひさしをご覧いただくと、鳥の巣がたくさんあります。
ツバメの巣とスズメの巣です。
これは、ツバメの巣を作り始めたところです。
子育てが終わったツバメが南の国へ帰った後、空き家になったツバメの巣をスズメが枯れ草などを運び込んでリフォームしてマイホームにしています。
次の春、ツバメが戻ってきた頃には、スズメが子育て真っ最中です。
仕方なしでしょうか。
ツバメは新しい場所にせっせと土を運んで、新しい巣を新築して子育てを始めます。
限られた範囲しかありませんので、巣が増えてくると、入り口が横並びのものや、向かい合わせのものもあります。
南側にいい場所がなくなったのか、北側のひさしにも巣を作っています。
今年は、北側と南側、合わせて10個の巣を作っています。
ツバメが南の国へ旅立ったら、今年もスズメの新しいペアはリフォームして住むのでしょうか。
これらの巣がこれからどうなっていくのか楽しみです。
都祁地域は市街地と比べて気温は低いです。
地域で一番大きな溜池(並松池)が全面氷で覆われたり、長いつららができたりする日もあります。
2021年度の館長が語るをご覧ください。↓
こちらは寒い日にできたつららです。
山肌を流れてきた水が氷って、つららのカーテンのようになっています。
都祁の冬の様子はこちら↓
この寒さを利用して天然製法で「凍豆腐」作りが行われていました。
お地蔵さんにお供えした豆腐が凍っているのを見たのがきっかけだそうです。
やがて大和高原の一大産業となり、「奈良安全索道」という運送用のロープウェイが京終駅から都祁の小倉駅まで結ばれ、材料や製品の輸送などに使われていたそうです。
「奈良安全索道」の写真です。
奈良市京終駅から小倉駅まで結ばれていました。
荷物の輸送用ですが、メンテナンスをする人が乗ることもあったようです。
雪が積もる田んぼに豆腐を並べている当時の写真です。
冷蔵庫で凍らせる方法ができるまでは、冬の寒さを利用したこの風景が広がっていたようです。
2020年度から、この「凍豆腐作り」にチャレンジする講座を始めました。
その時の様子はこちらをご覧ください。↓
こんな講座ありました(つげの索道と凍豆腐)
https://manabunara.jp/0000010122.html
こんな講座ありました(つげの索道と凍豆腐)
https://manabunara.jp/0000010862.html
こんな講座ありました(プチ田舎暮らし・都祁 ―凍豆腐―)
人口が減少し、バスの本数が減り、公共交通機関の利用の点では不便な所です。
しかし、都祁は縄文時代の遺跡に始まり、神社・お寺・城跡など各時代の歴史遺産がたくさんあり、里山・池・川など豊かな自然もたっぷりなところです。
昨年度から「子どもゆめ基金」の助成を受けて「つげまるごと自然体験&発見」として、「川探検」「森探検」「カヌー教室」「ネイチャークラフト」を親子対象の講座として始めました。
今年は、「スターウォッチング」を加えて5つの講座を計画しています。
一番広いため池「並松池」でカヌー教室を開催しました。
時折雨が降るあいにくの天気でしたが、参加した親子は、パドルをこぐとスーッと進む快感と、いつもと違う視点から見る都祁の景色を堪能してくれたようです。
カヌーの底から感じる水の温かさは意外だったようです。
奈良県立野外活動センターで「森探検」で、「ツチアケビ」という珍しい植物に出会いました。私も初めて見ました。
小さな穴に小動物が隠したドングリを見つけたり、ムササビがかじった松ぼっくりを探したりして、森での新しい過ごし方を見つけたようです。
栗のイガなどを空き缶につめて炭づくりをしました。
そのままの形で炭になって出てきたときは、拍手とガッツポーズでした。
細い竹で紙鉄砲を作るなど、身近な素材で楽しむことを体験しました。
地元の川で「川探検」をしました。
木津川のほぼ源流にあたる地域ということもあるのでしょうか、外来種の侵入がほとんどないことがわかりました。
「(源流に近いからか)外来種の侵入が少ないことがわかった。」「ツチアケビなど、めずらしい植物に会えた。」「カヌーの底から水の温かさを感じた。」「栗のイガで素敵な炭が作れた。」など、自然体験を通して、何気なく過ごしている故郷「都祁」の再発見がいろいろありました。
大人向け講座としても「都祁散策」として、春と秋に都祁の地を散策しています。
スズランの自生地や、城跡、社寺などを巡っています。
「田の虫送り」という伝統行事に参加させていただいたこともありました。
その時の様子はこちら↓
こんな講座ありました(都祁散策(ナイトハイク ―虫送り―))
https://manabunara.jp/0000010656.html
コロナ禍で中断していましたが、今年から復活の方向に変わってきましたので、来年度は開催したいと思っています。
「プチ田舎暮らし」「つげ体験講座」として、野菜作りやものづくりといった、体験を通して都祁を感じていただく講座も準備しています。
公共交通機関ではなかなか不便な所ですが、来ていただくだけでも、都祁の素敵な歴史と自然にいっぱい出会っていただける所です。
都祁の里の紹介はこちら↓
https://manabunara.jp/soshiki/25-0-0-0-0_14.html
コロナ禍で休止していた自主グループの活動も再開してきました。
都祁らしさを活かし、楽しめる公民館づくりを、みんなで作っていきたいと思います。
左から、植田隆、森田澄子、浅野美鈴、田中寿昭です。
職員一同、皆さんのお越しをお待ちしております。
[2022年8月]
お問合せ
都祁公民館
住所: 〒632-0251 奈良市針町2191番地
電話: 0743-82-1362
ファックス: 0743-82-1362
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